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プロバイオティクスによる外科手術を受けた新生児集中治療処置室(NICU)新生児を対象とした細菌、カンジダ感染症予防

外科的手術を受けたNICUの新生児に対してプロバイオティクスを経口投与することにより細菌、真菌感染症、胃腸症状の感染頻度と経腸栄養摂取耐性時間に対する効果を検証するために前向き無作為化非盲検試験を行った。

対象としたのは外科的処置を受けNICUで治療中の新生児を含む、妊娠期間36.4 ± 2.7 週間、出生時の体重が2568.3 ± 644gの24名。

第Ⅰ群(n=8)にはL. reuteri ATCC 55730を、第Ⅱ群(n=8)にはL. rhamnosus ATCC 53103 (L. GG) を投与し、第Ⅲ群(n=8)にはプロバイオティクスの投与を行わなかった。

Ⅰ群、Ⅱ群ともNICUに入った時点からプロバイオティクスを投与した。

臨床的指標により細菌、カンジダ感染頻度、抗真菌治療日数、経静脈栄養摂取期間、経腸/経口食物摂取の耐性時間、体重の増加、胃腸症状、入院期間を評価した。

結果:細菌感染においてⅠ群が0%、Ⅱ群が12%、Ⅲ群が37.5%となり、カンジダ感染においてⅠ群が12.5%、Ⅱ群が25%、Ⅲ群が37.5%と有意に減少した。

抗真菌治療においてはⅠ群が19日間、Ⅱ群が29日間、Ⅲ群が41日間となり、Ⅲ群がかなりの長期に渡る抗真菌治療を必要とする結果となった。

経静脈栄養期間においてはⅠ群が18日間、Ⅱ群が34日間、Ⅲ群が42日間であった (p<0.05)。
   
結論:高いリスクのある新生児集団にプロバイオティックを摂取することにより細菌、カンジダ感染のリスク減少、経静脈栄養の期間短縮、胃腸症状の軽減、経口による食物摂取の耐性が増し、入院期間が短縮された。

Reference

Probiotics in the prevention of bacterial and Candida infections in newborns submitted to greater surgical interventions and admitted in NICU--retrospective group controlled study. Betta P, Sciacca P, Trovato L, Vilardi L, Scuderi MG, Di Benedetto V, Oliveri S, Romeo MG. (2007) Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition. 44:e127, abstract PG4-13.

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