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乳糖不耐症患者におけるL. reuteriもしくはチラクターゼの経口摂取による効果

乳糖不耐症患者において乳糖分解酵素やL. reuteri ATCC 55730による呼気中の水素排出量と胃腸症状の減少効果を評価するために標準水素呼気試験(LBT)を行った。

乳糖不耐症の成人60名の被験者は無作為に、


  • チラクターゼ群:試験の15分前に4錠の乳糖分解酵素タブレットを摂取

  • プラセボ群:試験の前にプラセボを摂取

  • L. reuteri群:試験の10日前よりL. reuteri 含有タブレット(2×108CFU/日)を1日2錠摂取


の3群に分けられた。

チラクターゼ群において20名中16名がLBT正常化(p<0.001)、L. reuteri 群において20名中7名がLBT正常化(p<0.05)し、チラクターゼ群とL. reuteri 群のLBT正常化率はプラセボ群と比較して有意に高かった。チラクターゼはL. reuteri と比較してもLBT正常化に有意に効果があった。

水素排出量の平均ピークの減少や臨床スコアの平均値の改善においても、チラクターゼ群とL. reuteri 群はプラセボ群と比較して治療後顕著な効果が観察された(p<0.0001)。チラクターゼはL. reuteri と比較しても水素排出量や臨床スコアの平均ピークの減少においても顕著な効果を示し、プラセボ群の20名においては水素排出量も胃腸症状も改善されなかった。


結論:乳糖不耐症患者におけるチラクターゼ摂取は、プラセボ摂取と比較してLBTの結果や胃腸症状を強力に改善した。L. reuteri 摂取も効果的ではあるが、チラクターゼほどではなかった。しかしこのプロバイオティクスは、乳糖不耐症の治療において摂取方法も簡単で摂取を止めても効果が持続するので興味深い選択となるだろう。


Reference


Ojetti V, Gigante G, Gabrielli M, Ainora ME, Mannocci A, Lauritano EC, Gasbarrini G, Gasbarrini A. (2010) The effect of oral supplementation with L. reuteri or tilactase in lactose intolerant patients: randomized trial. Eur Rev Med Pharmacol Sci. 14:163-170.

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