研究情報センター

ホーム > 研究情報センター > 臨床治験論文概要 > 乳児疝痛, 便秘, 腸のぜん動の活性化, 新生児集中治療室(NICU), 安全性及び定着化について > 未熟児における摂食耐性、排便習慣、胃腸の...

未熟児における摂食耐性、排便習慣、胃腸の運動性に対するプロバイオティクスの効果

摂食耐性、排便習慣、胃腸の運動性におけるプロバイオティックスの効果を調査するため、育児粉乳給餌を受けている健康な乳児に対して二重盲検プラセボプラセボ比較パイロット試験を行なった。

平均妊娠期間34週間および平均出生体重1,890gの30名の乳児を対象とし、10名は母乳のみ、20人には無作為に1日につき1 x 108 CFUのL. reuteri ATCC 55730もしくはプラセボの育児粉乳を30日間投与した。

試験終了時に超音波検査によりL. reuteri 含有育児粉乳群において胃内容排出と胃内容排出率がプラセボ群と比較して有意に改善されたことが明らかになった(P<0.001)。

L. reuteri 含有育児粉乳群において1日の逆流回数がプラセボ群の4.2回に対して2.1回に減少(P<0.01)。

毎日の排泄もプラセボ群の2.1回に対して3.7回に増加(P<0.05)。

泣く時間に関してもプラセボ群では1日平均88分に対してL. reuteri 含有育児粉乳群において1日平均32分と有意に減少した(P<0.01)。

因みに母乳摂取群は1日平均66分だった。1日の体重増加に関しては3群とも同様で、副作用と思われる兆候は認められなかった。
   
結論:L. reuteri 投与により育児粉乳給餌を受けている未熟児の育児粉乳に対する耐性が改善された。プラセボ群と比較して逆流回数と1日の泣く時間が有意に減少し、排便回数が有意に増加した。胃内容排出においても改善された。

Reference

The effects of probiotics on feeding tolerance, bowel habits, and gastrointestinal motility in preterm newborns. Indrio F, Riezzo G, Raimondi F, Bisceglia M, Cavallo L, Francavilla R (2008). J Pediatrics 152:801-806.

関連記事

ページトップへ