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乳児疝痛におけるL. reuteri DSM 17938の影響

L. reuteri DSM 17938による乳児疝痛と診断された50名の乳児における泣く時間への影響を評価するために前向き無作為化二重盲検プラセボ比較試験を実施。最終的に46名(L. reuteri 摂取25名:108CFU/日、プラセボ摂取21名)が試験を遂行した。

糞便は腸内微生物叢における特定の菌種の変化について分析された。乳児は全員満期分娩で、生後2-16週で試験に採用され、試験期間中は母乳保育のみであった。両親は日誌に1日に泣いた時間、便の状態、その他の異常等を記録した。

平均泣き時間は、試験開始時はL. reuteri 群が370分/日に対しプラセボ群は300分/日で21日目ではそれぞれ35分/日と90分/日であった(P=0.022)。反応のあった(定義:試験開始時より1日の泣く時間が50%短縮)人数はL. reuteri 群がプラセボ群よりも有意に高く、7日目で20:8(P=0.006)、14日目で24:13(P=0.007)、21日目で24:15(P=0.036)となった。試験期間中、L. reuteri 群のみ糞便中のLactobacilli が有意に増加し(P=0.002)、E. coli が有意に減少した(P=0.001)。両群間において体重の増加、排便の回数、便秘や逆流の発生の差は見られなかった。また、摂取による副作用も観察されなかった。


結論:乳児疝痛と診断された乳児がL. reuteri DSM 17938を摂取する事によりプラセボ摂取と比較して有意に泣く時間を短縮し、高い耐性を示した。その影響は摂取後1週間で既に観察され、それは糞便の微生物叢の変化、特にE. coli を誘導することと関連していると考えられる。

Reference

Savino F, Cordisco L, Tarasco V, Palumeri E, Calabrese R, Oggero R, Roos S, Matteuzzi D. (2010) Pediatrics 126: e526-e533.

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