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L. reuteri 摂取による母乳の低TGF-β2の誘発および乳児期の感作リスクの低減との関連性

乳児の感作と湿疹に関与する母乳の免疫学的組成においてL. reuteri ATCC 55730摂取による効果を評価する目的で前向き二重盲検プラセボコンロール試験を行なった。

この試験はL. reuteri 1x108 CFU/日摂取の妊婦54名とプラセボ55名を対象に妊娠36週目から出産まで、さらにその乳児を含めて試験した。

初乳と成熟乳において抗体(総IgA, 分泌型IgA)、炎症性サイトカインおよび抗炎症性サイトカイン(TNF, TGF-β1, TGF-β2, IL-10)、細菌に対する免疫反応を緩和する可能性のある因子(可溶性 CD14)を分析した。

母親の糞便中における生きたL. reuteri の有無を調べた。

乳児には、出生時から生後12カ月間に渡ってL. reuteri(母親と同量)を投与した。

生後6カ月、12カ月、24カ月の段階での湿疹と感作(SPTおよび食物循環アレルゲン特異的IgE抗体検査による)の発症について追跡調査を行った。

妊娠期間中のL. reuteri の摂取は低レベルTGF-β2に関与しており、初乳中のIL-10値が僅かに上昇した。

低レベルTGF-β2を含む初乳を摂取していた乳児は生後2年間に感作しにくかった(p=0.01)。IgEに関連する湿疹においても同様の傾向が見られた。

結論:妊娠後期にL. reuteri を摂取することにより母乳中のTGF-β2値が低下させ、この低レベルの免疫因子はアレルゲンに対する感作が少ないこと、母乳を与えられている乳児はIgEに関連する湿疹(タマゴや牛乳などアレルギーを引き起こす物質に対して反応亢進のある湿疹)の発症が少なくなることが関連付けられた。

Reference

Low breast milk TGF-ß2 is induced by L. reuteri supplementation and associates with reduced risk of sensitization during infancy. Böttcher MF, Abrahamsson TR, Fredriksson M, Jakobsson T, Björkstén B. (2008) Pediatric Allergy and Immunol. 19:497-504.

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