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IgE関連の湿疹の予防におけるプロバイオティクス

アレルギー症状を家族に持つ乳児にL. reuteri ATCC 55730を摂取させ、湿疹と感作リスクの低減を検証するために前向き無作為化二重盲検プラセボ比較試験を実施した。

232家族を対象としたが最後まで試験を遂行したのは188家族であった。

母親にL. reuteri(1 x 108 CFU)を妊娠36週目から出産まで毎日摂取し、その新生児にも出生時から生後12カ月間に渡って母親と同じものを同量摂取し続けてもらい、翌年もフォローアップが行なわれた。

主要転帰はアレルギー疾患で、必要に応じてSPTまたは食物アレルゲンに対する循環IgE抗体検査(感作が起こったことを示す検査)を実施した。

2歳になった時点での湿疹の発症は両群とも類似しており、L. reuteri 摂取群が36%であったのに対し、プラセボ群では34%だった。

しかし、翌年においてはL. reuteri 摂取群におけるIgEに関連する湿疹の発症が8%に減少し、対するプラセボ群では20%に留まった(P =0.02)。

SPT反応においてもL. reuteri 摂取群はプラセボ群と比較するとほとんど見られず、母親がアレルギーを持つ乳児においてL. reuteri 摂取群は14%であったのに対しプラセボ群では31%と顕著な差(P =0.02)があった。

喘鳴など潜在的なアレルギー疾患には影響がなかった。

結論:L. reuteri は乳児の湿疹の発症全般に対する予防効果はみられなかったが、2歳になった時点でのL. reuteri 摂取群においてIgEに関連する湿疹(タマゴ、牛乳などアレルギーを起こす物質に対する反応亢進を伴う湿疹)の発症が少なく、そのためその後の呼吸器系アレルギー疾患の発症リスクを低減した。

Reference

Probiotics in prevention of IgE-associated eczema: a double blind randomised placebo-controlled trial. Abrahamsson TR, Jakobsson T, Böttcher MF, Fredrikson M, Jenmalm MC, Björkstén B, Oldaeus G. (2007) J Allergy Clin Immunol. 119:1174-1180.

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