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L. reuteriによる、アトピー性皮膚炎の子どもの呼気凝縮液中のサイトカインの産生調整

アレルギー性皮膚炎ではなくアトピー性皮膚炎(AD)を持つ子どもを含めた4-10歳の子ども51名を対象に、L. reuteri によるin vivoでの腸から離れた部位におけるサイトカイン様式の調整を検証するため、前向き二重盲検無作為化プラセボ比較試験を実施した。

26名のL. reuteri ATCC 55730を摂取した子どものうち、16名がADで10名が非アトピー性湿疹であった。25名のプラセボを摂取した子どものうち、14名がADで11名が非アトピー性湿疹であった。

試験開始時と8ヶ月後の終了時に、呼気凝集液中のINF-γ、Th1、IL-4の濃度を測定した。また、試験開始時と8ヶ月後の臨床的効果を、SCORAD(Severity Scoring index Atopic Dermatitis)により検証した。

L. reuteri 摂取群のAD被験者においてのみ、INF-γが非アトピー被験者の濃度レベルより増加し(P=0.001)、IL-4が試験開始時より非アトピー被験者レベルにまで減少する(P=0.001)など顕著な変化が確認された。

しかしながら、SCORADの平均値においてプロバイオティクス摂取群とプラセボ摂取群では有意差は観察されなかった。                                                                          


結論:アトピー性皮膚炎の子どもの腸から離れた部位において、L. reuteri ATCC 55730の経口摂取により特定のサイトカインの産生を良い方向に向かうようINF-γを増加させたり、IL-4を減少させたりして調整する。しかしながら、このような短期間での摂取では、臨床的な効果は示されなかった。


Reference

Miniello VL, Brunetti L, Tesse R, Natile M, Armenio L, Francavilla R. (2010) J Pediatr Gastroenterol Nutr 50:573-576.

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