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L. reuteriの経口摂取によるHIV感染幼児における胃の微生物叢への影響に関する分子的研究

水溶性下痢、嘔吐、咳で入院中の幼児7名(4-12ヶ月)を対象としたプラセボ比較予備試験を実施。

6名は抗生物質治療を受け、7名全員は通常の世話を受けていた。2名のHIV陽性を含む4名の幼児にL. reuteri ATCC 55730を1日1回(1010CFU)3日間与えた。1名のHIV陽性を含む3名にはプラセボを与えた。

糞便サンプルは試験サンプル摂取前と3日後に採取された。サンプルはMRS培地上で生育可能なプロバイオティクスである菌株とその他の細菌の存在について分析された。出現コロニーはPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)とDGGE(変性剤濃度勾配ゲル電気泳動)により株レベルで同定された。プロバイティクスである菌株の存在を検証するためにL. reuteri ATCC 55730が同定のために参照として使用された。

プロバイオティクス摂取前の7名からはL. reuteri ATCC 55730は検出されなかった。一方プロバイオティクス群の幼児の糞便サンプルからは3日後全員から検出されたが、プラセボ群からは検出されなかった。DGGE分析によりL. reuteri 摂取群全員の幼児において摂取前と比較して乳酸桿菌の多様性に変化があったことが示された。このような菌叢への修飾効果はL. reuteri によるものであるが、抗生物質の影響でもある。


結論:L. reuteri は免疫力の弱った状態や抗生物質の治療中における胃の微生物叢に影響を与える。下痢症状の患者におけるプロバイオティクスを検出するためにはDGGE分析は有効な分析方法である。


Reference

Handschur M, Reid SJ, Abratt V, Haslberger AG, (2007) Journal of Food, Agriculture & Environment 5:43-47.

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