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L. reuteri プロテクティスによる乳幼児のアトピー性皮膚炎の緩和

ルンド大学病院(アレルギー科)に入院した50人の乳幼児を対象にした臨床試験

標準的治療を受けている重度のアトピー性皮膚炎の幼児を対象にL. reuteri ATCC 55730を使用した二重盲検プラセボ比較試験を行った。
  • 3ヶ月-4歳の50名の乳幼児を対象に無作為に25名ずつの2群に分けた。
  • A群はオイルに懸濁させたL. reuteri 1×108 CFU/日を投与した。
  • B群には同形状のプラセボを12ヶ月間投与した。
  • SPTによる数種類の食物アレルゲン反応と総血中IgEは試験開始時と12ヶ月目に検査した。湿疹の程度はSCORADにより評価した。
スクリーンショット(2010-09-03 11.41.12 AM).png
  • プラセボグループにおいては皮膚表面の湿疹は変化なし。
  • L.reuteri プロテクティスグループにおいては皮膚表面の湿疹は57% 減少。
  • 両グループ間の有意差は (p<0.05)
  • SCORAD A :湿疹の面積(%)
  • SCORAD B :湿疹の強さ(紅斑、擦り傷、皮膚の乾燥など)
  • SCORAD C :自覚症状(かゆみによる睡眠障害など)
※SCORAD (SCORing Atopic Dematitis) IgE 値はL.reuteri プロテクティスグループにおいては安定、プラセボグループにおいては有意に増加した。両グループにおいてSCORAD B は差異は認められなかった。 湿疹の面積はプラセボ(B群)に比較してL. reuteri(A群)は有意に減少した(p=0.0024)。痒み、睡眠障害に関してもプラセボ(B群)に比較してL. reuteri(A群)は有意に減少した(p=0,024)。ピーナツに対するSPTにおいてもL. reuteri(A群)が有意に減少した(p=0.023)。12 ヶ月の試験期間中プラセボ(B群)における総IgE量は有意に増加したが(p=0.022)、L. reuteri(A群)においては顕著ではなかった(p=0.1333)。

結論

この結果はL.reuteri は免疫システムに影響を与えて子どものアレルギー症状の軽減に寄与する可能性が高い事を示唆している。

Reference

L. reuteri effect on atopic eczema in childhood. Gromert N, Axelsson I. (2009) Presented at the Annual Meeting of ESPGHAN, Budapest, Hungary, June 3-6. Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition.48(Suppl. 3):E148-149, abstract AHP-07.

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