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ピロリ菌

ピロリ菌は、世界で最もポピュラーな感染症のひとつです。

世界の約半分の人がピロリ菌(H. pylori)に感染していると言われています。

胃と十二指腸にピロリ菌がコロニーを形成すると慢性胃炎を引き起こし、ひいては十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃がんへ進行する可能性があります。しかし、ピロリ菌に感染している80%以上の人々は、自覚症状がありません。又感染経路は不明ですが、一般的に幼児期に感染しているといわれてます。発展途上国ではそれ以外の国より感染が顕著にみられます。

ピロリ菌感染とバクテリアセラピー

現在世界の多くの研究は、西洋の3大療法(手術・抗がん剤などの化学療法・放射線治療)など薬の耐性をともなう治療法、いわゆる対処療法だけではなく、病気にならないよう普段からバクテリアセラピーなど健康維持に努めることを含んだ統合医療の研究に注目が集まっています。その流れが、ピロリ菌に対してプロバイオティクスを使用した抗菌治療の有効性に高い関心を示しています。

ロイテリ菌の有効性

ピロリ菌に感染している子供と大人を対象にして、ロイテリ菌の有効性を示す研究が数例行われました。また、ピロリ菌除去治療の副作用の軽減についても、偽薬を使用して同時に実施されたグループより、胃腸症状の明らかな改善が報告されています。

略号 タイトル
Ainora et al. 2008 L. reuteri 摂取による抗H. pylori の二次除菌治療における効果
Grintborg et al. 2006 L. reuteri ATCC 55730の長期間摂取はヒトの胃粘膜の炎症とHelicobacter pylori のコロニー形成に影響を及ぼさない
Niv et al. 2005 過敏性腸症候群の患者の治療におけるL. reuteri ATCC 557300の効果
Francavilla et al. 2008 Helicobacter pylori 感染の抑制におけるL. reuteri ATCC 55730の除菌治療効果
Lionetti et al. 2006 L. reuteri による子どもに対する抗Helicobacter pylori 治療の副作用の減少
Saggioro et al 2005 L. reuteri によるHelicobacter pylori の除菌
Imase et al. 2007 L. reuteri 含有タブレットによるHelicobacter pylori 抑制効果-無作為化二重盲検プラセボ比較交差試験
Scaccianoce et al. 2008 3種類の治療に異なったプロバイオティクスを加えてのHelicobacter pylori の除菌治療

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