ロイテリ菌について

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L.ロイテリ菌によるHIV感染幼児の胃の微生物群への影響

2011年5月31日 | カテゴリー:新着情報, 研究紹介, 小児科・産婦人科分野, 消化器内科分野, 免疫・アレルギー分野, L.ロイテリ菌に関する研究, 下痢, 免疫機能分野

L.ロイテリ菌を摂取することによって、HIV感染幼児の胃の微生物群にどのように影響するかを調べる研究が行われました。

水溶性下痢、嘔吐、咳で入院中の生後4〜12ヶ月の幼児7名を対象とした研究で、6名は抗生物質の治療を受け、7名全員が通常の世話を受けていました。
2名のHIV陽性を含む4名の幼児にL.ロイテリ菌ATCC 55730を、1名のHIV陽性を含む3名の幼児には偽薬を、1日1回3日間摂取してもらいました。

糞便サンプルは摂取前と3日後に採取され、プロバイオティック菌株とその他の細菌の存在について分析されました。
MRS培地の出現コロニーは、*PCRと**DGGEにより株レベルで特定されました。また、プロバイオティック菌株の存在を検証するために、L.ロイテリ菌ATCC 55730が参照として使用されました。

摂取前の7名全員からは、L.ロイテリ菌ATCC 55730は検出されませんでしたが、L.ロイテリ菌を摂取した幼児の糞便サンプルからは、3日後に全員から検出されました。偽薬を摂取した幼児からは検出されませんでした。

DGGE分析により、L.ロイテリ菌摂取の幼児全員において、摂取前と比べて乳酸桿菌の多様性に変化があったことが示されました。このような菌叢への効果はL.ロイテリ菌によるものですが、抗生物質の影響でもあります。


この研究によって、L.ロイテリ菌は免疫力が弱っていたり、抗生物質の治療中に胃の微生物群に影響を与えることがわかりました。また、下痢症状の患者からプロバイオティクスを検出するためには、DGGE分析が有効な分析方法であることもわかりました。

*PCR...ポリメラーゼ連鎖反応。DNAを増幅する方法
**DGGE...変性剤濃度勾配ゲル電気泳動。多数の微生物を一斉に検出するための重要な手法の一つ。

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