夜泣きと乳児疝痛についてのお話

2017年09月04日

赤ちゃんが泣き止んでくれない・・・

誤解や間違った思いに悩まされていませんか?

・親に対する甘えが強いから?

・赤ちゃんは泣くのが仕事?

・泣くのは自然な生理現象?

それは「コリック」かもしれません。

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「コリック」ってなあに?

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赤ちゃんが激しく泣いて何をしても泣きやまないことを「コリック」といいます。

コリックは一般的な症状ですが、不明な点が多く、親や世話をする人たちには、しばしば悩みの種となります。

【コリックの診断基準】

健康で成長障害がない子どもが、過敏・興奮・号泣の発作を1日3時間以上続き、これが一週間に3日以上という状況が1週間あればコリックとする」と国際的に認められているRomeIIIの診断基準で定義されています。

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どうしてないているの?

「コリック」の原因は、様々な理由が考えられていますが、ひとつに、赤ちゃんの体に不調があると考えられています。

大人の場合でも、食あたりや細菌性感染症の食中毒など、何らかの原因でおなかに感じる激しい痛みを「疝痛」といいます。

この激しい痛みを赤ちゃんが感じていることを「乳児疝痛」といいます。

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なぜ「乳児疝痛に」になるの?

原因のひとつとして、腸内細菌のバランスの乱れによるものではないかと欧米の専門家によって、研究されています。

赤ちゃんの腸内細菌には善玉菌が多く、そのバランスは離乳食をとり始める頃から成長とともに変化していき、おおよそ2歳くらいまでに大人との腸内細菌と同じバランスになります。

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この過程で、バランスが上手く形成されないと、おなかが張ったり、強い痛みを生じる原因になるのではないかと考えられているのです。

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夜泣きを引き起こすものは・・・

「乳児疝痛」の可能性があります。

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赤ちゃんは痛みを言葉で伝えられないかわりに、泣いているのかもしれません。

赤ちゃんの泣き方や泣く時間が長かったりする場合は、一度かかりつけの小児科に相談されることをお勧めします。